CASE 施工事例

本町の家

リノベーション

2020.05.12

震災後に新築された鉄骨3階建ての住まいのリノベーションです。
都市計画上、周囲は中高層のマンション等が建ち、南にも隣家があることから、新築当初から設けられた天窓の彩光が効いています。お子様たちは既に独立され、ご主人の定年退職も控えられていることから、ご夫婦のための住みやすいこれからの環境を考えてこられました。
今回は3階のうち、生活のメインとなる1、2階の改装が主となる計画でした。これからの生活スタイルや日常の動線をはじめ、水周り空間の移動や収納計画、安全面での考慮、更に将来的な売却まで視野に入れられ、詳細に渡る一つ一つのご要望を重ねながらの設計が進みました。
奥様が熱心な方で、各メーカーのショールームが近くにあることから頻繁に通われ、ご自身のこだわりを見つけて形にしたり、それらを整理しながら技術的にサーポートしつつ設計としてまとめ、時には元に戻ったり、試行錯誤を繰り返しながらもその打ち合わせは毎週、計18回にも及びました。
更には現場に入ってからもその思考は留まることなく、また新たに一つ一つを積み重ねられ、完成を迎えることができました。
考え抜かれ、こだわり続けた一つの答えが形になった今、これからまた一つ一つ新たな空間での日常が重なり続けることを願っています。

設計 ソツカ建築アトリエ 曾束真治

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