CASE 施工事例

親世帯から子世帯に継承される家

新築

2022.11.01

神戸の住宅地密集地の坂道の途中に佇む住まいの建て替えの計画です。
親世帯から子世帯へ継承されるべく、元の住まいが2階にLDKがあり、ご両親の高齢化も考慮され、1階に家族室、仏壇を設けたご両親の和室寝室と水周り空間をバリアフリーで計画しています。ただ、洗濯は2階で、バルコニ-の日差しを利用して干したいとのことで、アプローチの雨避けを兼ねた広めのバルコニーを設けています。そしてその日差しは、階段を介して階下の家族室へと注がれます。2階の個室は子世帯スペースで、生活リズムが異なったとしても、親世帯との程よい距離感を保っています。
またこの住まいは、既存家屋の解体から新築まで、様々な補助金を利用しつつ、道路をはじめ周辺隣地との高低差もあり、ほぼコンクリートの塊と化した基礎の上に、耐震等級最大の3、法的条件より防火性能を向上させた準耐火構造にて実現されています。
ある意味、強靭な性能をまとった新たなこの住まいで、ここからまた家族の時間が積み重なっていくのです。

一級建築士事務所 ソツカ建築アトリエ 曾束真治

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